棟上げとはお餅投げの事を言う?・香川県西部のお話し

 

餅投げ

Home Director 中西です

先月そして今月と、私が担当する香川県西部の二つの現場で、上棟祭後に餅投げが盛大に行われました。

どちらの現場も小学校にほど近く、朝夕は子どもたちが家づくりの進み具合を眺めていきます。当然ながら見えるのは外回りですが、基礎工事から上棟まで、ダイナミックな“工作”を間近に感じることができます。私もこのエリアで子供時代を過ごしたものですから、棟上げが近づくにつれ“わくわく”したものです。

なにに“わくわく”したかと言うと、このエリアで昔から行われてきた、棟上げの際に投げられるお餅やお菓子を拾いに行くことにです。大人も子供もこの餅投げの事を「むねあげ」と言います。まさしく家の棟を上げることと、餅投げが一体と考えられたフレーズです。小学生の頃は、棟上の情報を聞きつけては、お餅やお菓子を拾いに行ったものです。

紅白餅

ところが昨今この「むねあげ」なる餅投げが行われない現場が大変多くなりました。弊社の現場でも餅投げを行うのは希です。餅投げが衰退した理由として、建築の工法や、建築形態そのものの変容があります。またオーナー様も昔とは違って、建築現場に足しげく通うことも少なくなったりと、その要因は様々です。この辺の事情はまたの機会にふれたいと思います。

ですから子供たちが建築現場を見つけても、私が幼心に抱いたような“わくわく”した気持ちにはどうやらならないようなのです。それくらい珍しくなったということでしょうか…

『お餅を拾いにきてね』などと子供たちに声を掛けようものなら、不審者と間違えられるようなこともあります(^_^;)

 

餅まきの風習は全国どこでもあると思われます。その起源は江戸時代とも言われ、庶民が家を建てられるようになったのがこの頃のようです。当時はお餅の他にお金も投げられていたようで、【散餅散銭の儀】と言って、家を建てる方が建てられない方への施しとご挨拶を兼ね、今後の近所付き合いを円満にするなどの効果があったようです。

散餅風景

今回は比較的この餅投げの風習が残っているエリアのため、上棟祭には本当に多くの子供たちや、ご近所様がお祝いに駆けつけてくれました。盛大に散餅を行った後、オーナー様がお礼のご挨拶を行い、参加されたみなさんから拍手喝采で祝福を頂きました。

オーナー様もご近所様もみな満面の笑顔。みなさんお餅やお菓子で手提げのナイロン袋がはちきれんばかりでした。

 


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