おうち大好き、モーリーさんのモデルハウス巡り③

morry

高松:国分寺町 実証実験プラスエネルギーハウス(香川県高松市)
2016年3月16日(水) くもり

私、モーリーさんは本日は高松の低燃費住宅プラスエネルギーハウスに来ています。近未来の日本の理想の家のプロトタイプ、現在は販売はしていないとのこと。本日の天候は曇り。15時過ぎの外気温は13度、急に寒さがぶり返した春の終わりでした。

実はいつもの低燃費住宅のモデルハウスとはちょっと違うんです。この家はドイツ建築研究機関と連携してのパイロットプロジェクト。

ドイツ並みのプラスエネルギーハウスが日本で建てられるのか?日本には必要か?

そんな理由で実験的に建てたのがこの家だそうです。しかし、まだ販売できない住宅に投資して実証実験をしているなんて驚きました。住宅ベンチャーなのにすごいな。

おうち大好きのモーリーとしては泊まらないわけにはいきません。家族に不思議がられながらもはるばる高松にやって来ました。

プラスエネルギーハウス

このプラスエネルギーハウスの大きな特長は、
① 温度と湿度が家の中のどこでもいつでも一定
② エアコンは見えないところにあり、エアコンの風が直接体にあたらない
③ 間仕切りに土壁と漆喰を採用(土壁は熱をためられる)
④ 外壁+内壁が40cm

玄関を開けると、段差のない玄関。そうです、ドイツの玄関様式なのですが、ここは日本なので靴は脱いで家に入ります。玄関

 

えっ?なんだこれ?空気が柔らかい。そして暖かい。

温度・湿度外気温は13度、室内は約24度、エアコン少々。エアコンはつけたり消したりにエネルギーを使うので、このモデルハウスでは常時電源をいれています。しかし、すぐに温度が一定になるので無駄にエネルギーを消費しません。もちろん床暖房はありませんよ。どうしてこんなに暖かいのか、いつもの驚きを再び感じました。(毎回リアクションが同じでスイマセン。けど、本当なんです。)

このモデルハウスもそうですが、特に夏場はエアコンのON・OFF繰り返すより、つけっぱなしの方が電気代がかからないそうです。立ち上がりの消費電力が大きいことは私は知りませんでした。性能の良い家だとすぐ設定温度になり、自動的に冷暖房が送風に切り替わってくれるので、室外機をあまり動かさずに済むそうです。エアコンはほぼ風を循環させているのみの働きになるため、電気代があまりかからないとのことでした。

東北大震災を経験してからの日本はエネルギーへの関心がさらに強くなり、政策としても様々な変化がありました。住宅先進国でかつ脱原発を宣言したドイツの住宅の良いところを真似て、一部ドイツの建築資材を利用し、日本の国土に合った低燃費な住宅を提供するのが低燃費住宅なのですが、今回はプラスエネルギーハウスなんです。しかし、悲しいかな、プラスエネルギーハウスはドイツと日本で定義が少し違います。

ドイツ:トコトン省エネの家で、かつ、エネルギーを作り出す(創エネ)家
日本 :自家発電(太陽光パネル)でエネルギーをドンドン作って、バンバン消費する家

なるほど。つまり、現在の日本の一般的な家は「できるだけエネルギーを使わない」という思想がないようです。で、ドイツ思想を取り入れた低燃費住宅は「エネルギーはできるだけ使わない」のが基本理念。

石川氏今回は、日本一(級)の家ということで、低燃費住宅の石川共同代表から少々お話を聞きました。

石川:この家の一番は湿度コントロールができていることです。家に入るとわかるんです。
モーリー:えっ?そんなの、家に入るだけでわかるんですか?
石川:わかりますよ。家って体が慣れるんですよね。面白いもので、分かるようになるんですよ。モーリーさんは相対湿度って聞いたことがありますか?室温が上がると湿度は下がるんです。室温が下がると湿度は上がるんです。今、日本では「家の中のどの場所に行っても同じ温度」が体によいと言われています。それはもちろんそうですが、実は、湿度も同じであるのが理想的なんです。しかし、今日本にある関連資材では一般のお客さまの家に安価に提供できる温湿度調整機器がないんです。たとえばこの家に利用している機器がそれなんですが400万円もするんです。本当はもっと小さくて良いんですが、今の日本では、このクラスの性能の家に対応できる設備のシステムがありません。どうしてもオーバースペックになってしまい、まだまだ現実的ではないんです。

モーリー:(なるほど~。知らなかった。)
石川:ここもそうですが、低燃費住宅の家は戸はすべて引き戸にしてあるんです。これはすべての部屋や場所の温度を一定にするために、開け放ちやすいようになんですね。一般的にはドアを付ける工務店さんが多いと思うのですが、それはドアのほうが安価なためなんですね。
モーリー:海外へのあこがれみたいなものが日本人にはあるから、ドアを選ぶことも多いですよね?
石川:それが日本の家庭に大きな影響を及ぼしていること、モーリーさんは知ってますか?
モーリー:へっ?
石川:のび太の家とサザエさんの家の違いがわかりますか?
モーリー:へっ?
石川:のび太のママは子ども部屋の前でノックして、「のびちゃん、あけますよ」と言ってからドアを開けます。サザエさんは「カツオ~」と言いながらふすま(引き戸)を開けます。これなんですよ。欧米では子ども部屋にドアはあっても、あけっぱなしなんです。もしくはドアがしまっていても、親はノックしてから開けるなんてことはしません。アメリカのホームコメディを見るとわかるんですが、ドアをバンとあけてから、「Hi, Ken!」といいながらドアをノックして注意を惹くんですね。サザエさんと一緒でしょ?日本は子ども部屋のドアの開閉権限が子どもにあるので、隠れて好きなことをしていたり、部屋を片付けなかったり。今、家庭のリビングで子どもに勉強をさせる家がありますが、ドアを開放することが当たり前だったら、子どもはリビングで勉強する必要はないんですよ。
モーリー:(信じられなくて、絶句)
石川:ドイツでは自宅のメンテナンスは家族でやるんです。週末に家族でペンキを塗って、ガーデニングをして、きれいになったら夕方から近所の方々を呼んでホームパーティとか。
モーリー:(うらやましくて、絶句)
石川:まあ、日本人は時間の遣い方を知らないから、長時間労働や休み方がドイツとは違うから、家に対する思いやりも違うのかもしれないですね。
モーリー:(悲しくなって、絶句)

最後に近所のスーパーやコンビニの場所を教えていただき、終了。
ちなみに本来は水曜日が定休日の石川氏の会社。(石川氏はやはり日本人でした!)

さて、一人になってからは、まず夕飯を買いに。
夕方だったのでお刺身は20%offでした!ラッキー!主婦はお金もエネルギーも無駄にはしません。

いつもはバタバタと家族が順番に入るお風呂も好きな時間に入れます。今日はちょっと早めのお風呂。お湯が沸いたというメロディがなったので、お風呂に行く。

お風呂あれ、湯温設定が42度。えっ?ちなみに我が家では今のシーズンの湯温は44度に設定しています。理由は浴槽が冷たくなっているので、ちょっと熱めのお湯を入れないと適温にならないから。この家は室温がどこも一定なので、もちろん浴室の温度も約24度。(我が家の場合は外気温が13度でも夜の浴室温度は10度程度)

さて、シャワーを使おうと思ったら、シャワーヘッドからお湯が出ない!なんでや~、と思っていろいろ触っていたら、シャワーヘッドの横にボタンがあるので、押してみたらお湯が出た!節水シャワーというものだそうで、これは一般に販売されているもので、特別なものではありません。けど、まだあまり出回ってないですよね、私は知らなかったから。すぐにシャワーを止められるので、お湯、すなわち水とエネルギーの無駄を減らせるというものです。このシャワーヘッドを利用するだけで、かなりの節水になるそうです。(ちょっと雑学!)
お風呂からでて、リビングでくつろいでいたら高校生の男女が家の前の道路を足早に去っていきました。室内に電気をつけたから、外から中が丸見えだったんですね。(もちろん服は着てますよ!)見ちゃ悪いな~と思われたようなので、窓ガラスの外側のブラインドを閉めましょう。あー、びっくりした。ちなみにこの電動ブラインドは日射遮蔽が本来の目的で、夏の不要な日差しを遮るものです。

夕飯も食べたので、デザートタイム。今日はせっかく気持ちよい家にいるのだから、大好きな星野源ちゃんの音楽を聞きながらゆったり、、、、

おっと。また、半そで・素足のままだったことに気が付いた。というか、気が付いても、長袖を着る必要がない暖かさ。今、外気温は8度。(余談ですが、ちょっと外に写真を撮りに行ったら、外と家の中の匂いが全然違っていて驚きました。外より、家の中のほうが空気の「匂い」が良いのです。私の香りかしらん?)

さてさて、こちらのお部屋はこんな感じです。キッチンの下の隙間が大きくて掃除しやすいのがいいな~。どの部屋も引き戸になっていて、床から天井までの大きな戸が付いているので、開放感があることはもちろん、家全体が広く見えます。もちろん、空気の循環もよく、家の中がどこも同じ温度・湿度です。玄関の中と外、そしてお風呂の脱衣所の床が同じ素材・色になっているので、統一感もあり、家全体が落ち着いていますね。もちろん、床は無垢材。柱や戸・壁もすべて自然素材なため、空気全体がふんわりしていて、本当にここちよい家です。(羨ましい、、、)

室内

それでは、おやすみなさい。

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さて、一夜明けて朝になりました。おはようございます!今日は晴天のようです。

外気温は 1度。室温は23.6度

寝具昨日の日中とあまり変わりません。また、昨晩はこの寝具で寝たのですが、朝起きたら暑かったという事実。びっくりしました。

朝食は隣のコンビニで購入し、モデルハウスのお客様用コーヒーと一緒にいただきました。

今回のプラスエネルギーハウス、やはり涙が出るほどの快適さです。もちろん今も半そでのTシャツで過ごしています。日中、外から家の中が見える人は、「この家に来る人たちは、どうして冬でも半そででいるのかな?」と思っているような気がしました。(いつかご近所さんにお話を聞いてみたいな。)

さて、高松空港でうどんを食べて横浜に帰りましょう。義母と息子にはうどんを、夫にはお酒を買って帰りましょう。

またまた好きになってしまった低燃費住宅。今回は近未来の家でしたが、次はどちらのモデルハウスにおじゃましようかしら!?

(to be continued... by Morry)

高松国分寺町イラスト

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